ある主婦のため息

アラフォー。夫、息子(4歳)との生活

結婚の結末

「3度結婚する女」

終わりのあたりから観始め、はまってラストまで鑑賞。

題名にインパクトがあるが、ふと観たときの、主人公の元夫の奥さんのキャラクターが強烈だと思い、そんなところから始まった。

 

主人公の元夫、テウォン、優しくて誠実な男性。主人公ウンスと離婚したのは、夫婦の不和というより、姑との折り合いが悪かったよう。これまた強烈な姑・・・。

テウォンの方は、まだウンスに未練あり。子供もいるし・・・。8歳くらいの女の子。

が、ウンスは再婚する。

 

この優しい男性、テウォンの後妻のわがままぶりがすごく・・・。

テウォンも、ついには離婚を考える。それは、娘スルギを、後妻チェリンが手をあげてしまったから・・・。

が、チェリンのある事情でテウォンは、離婚の決意を全く翻してしまう。結婚を続けると・・・。

テウォンの姉の言うように「一夜で・・・。」

意外なテウォン夫婦の結末であったが、それはまた・・・。

 

最終回だったので、やはり主人公のウンスのことが印象的である。

なんだかイマイチぴんとこない主人公に思っていたが、それは私が途中からみたりしたせいかもしれない。それにしても表情をあまりださないタイプではあるし、すぐの共感が難しかったのかも・・・。

 

あらすじを読んではいたけど、出産してすぐに子供を手放すということは、せつないシーンである。

韓ドラにありがちな長い話(日本に比べると・・・、一話が一時間以上、全40話)なので、ドラマによっては中々退屈で無駄だな~と思えたりするものもあったのだが、このドラマは、なぜか観てしまった。この丁寧さが、逆にいいような気がした。脚本がいいのかもしれない。確かに印象的なセリフは多いし、これだけ丁寧だと、登場人物に共感しやすいし、理解もしやすい。そして、登場人物も魅力的であると思う。

主人公も中々変わったタイプだと思うし、主人公の結婚エピソードのほかに、主人公の姉、そしてその友人、チェリンのエピソードなど、複数あって退屈はしない。

そして、主人公の家族たち。世代が違い、もちろん価値観なども若い人たちとは異なる両親たち。この辺りで深かみが出るのかもしれない。そして、エピソードとしては重い、ともすれば、ドロドロ劇であるが、それを緩衝させるような人物たち、それは年配の女性。主人公の元嫁ぎ先の召使、今の嫁ぎ先の姑の姉である。何かと、講釈めいたことを話すのであるが、姑の姉などすっかり仏教に傾倒してしまい、その教えてきなことをいちいち引っ張り出したり・・・。ありがたいものなのであるが、なぜかおかしみがある。それに、意見としても中立であったりもするし、観ているほうもホッとするのだと思う。

話としては、お金持ちの家に嫁いだという話で、私からみればリアリティはない。

あらすじだけ読んだなら、観たいとは思わないかもしれない。確かに、この主人公の離婚劇も、裕福な家庭ならではのあるある話だと思う。一般的な家庭だと、こういう選択には中々ならないだろう。

が、それでも、登場人物に共感したり移入するのは、脚本なのかな~と思う。

 

どこか温かみもあったりするし、ドロドロなんだけど、淡々と進んでいる気もする。

人生・・・ふとそんな言葉が思い浮かんだり、なんとなくフランス映画を思い出したり。私の中のフランス映画のイメージがこうなのかもしれないけど・・・。

 

子供を産んですぐ手放すところも丁寧に描かれていて、せつないし、どうなるかと緊張感もあるシーンだったと思う。さらっとは、描かなかったのだなあ~と。ちゃんと赤ちゃんまで登場させてしまったし・・・。この天使のような赤ちゃんを観ていると思わずには、救いようのなさを感じずにはいられなかった。

赤ちゃんを観ても大人の気持ち、意見は変わらないのだろうかと・・・。変わらないのであった・・・。天使のような赤ちゃんを目の前にしても、残酷な大人たち・・・。

確かに、ウンスの葛藤は何度もあったし、さすがに赤ちゃんを手放したときは、慟哭であった・・・。(一人でだけど)

 

どうだろう・・・。出産したことのある私は思う。

ウンスのことが理解、共感できるかどうか・・・。最初は、子供を手放すということがやはりわからないなと思ったが、今までのことや、ウンスの性格のことを思うと、理解はできるし、不思議と共感もできるのだった・・・。きっぱり別れて、そして、思うことなく生きていくことが、別れを選べば最良なのだと・・・。夫は、写真を送るなどいってるが、それは、残酷なことである・・・。

子供と別れたときは、想像もつかないくらいの悲しさであっただろうが、しばらくすると平穏な、まるで何もなかったかの日々であるのには、観ているほうにも後味の悪さというのはないし、何があっても生きていかないといけないものだ・・・、と何か励ましのようなものも感じたり・・・。

「何も考えずに生きる・・・、まるで電車の中から外の風景を眺めるように。感謝をして、スルギと暮らす・・・。」というようなことを主人公が言ったのが印象的だった。

周囲からは冷たいようにも見える主人公。でも、傷つき苦しんできた・・・。それなりに、背負うものがあると覚悟して生きていく決心をしている。

それにくらべ、夫はぬるい感じである。これは夫婦の大きな齟齬となったのであるが・・・。

 

とにかく、月日は過ぎるものだし、何事もなかったかのようにも一面では思えてくるものなのかもしれない。

ウンスたちの日々は平穏に過ぎている。物語としてはこれでよかったのだろうし、人生はそういうものなのかもしれない。後戻りはできないし、それなりに生きていかないといけないし、不幸も続くものではない・・・。

 

穏やかなラスト。

赤ちゃんもすくすくと育っている。なんだかんだ、周りも世話をしているようだ・・・。確かに、環境的には不足はない。

 

姉妹が乾杯をするシーン。自分と結婚したという主人公・・・。

人生はそれぞれ・・・。

 

それにしても、穏やかな中にも救いようがないというか、絶対ではないのだなあというのは、やはり赤ちゃん。

この離婚劇にもかわいそうなのは、とにかく子供。

 

このドラマの家庭はちょっと特殊。裕福なのである。

だから、父親側が子供を引き取ることになることにも必死だし、跡取りにこだわる。

普通なら母親のそばにおくものであろうが・・・。母親側によほどの事情がないかぎり。

雑に言えば、「お金でたいがいのことは解決する。」「やはり金。」という救いようのない世界がみえるのである・・・。

主人公の実家は一般的な家庭である。そして、両親も素朴で愛情深い人たち・・・。

結局は、仕方ない、こちらには何もないのだから・・・と夫側に孫を任せることと、あきらめざるをえない。献身的な両親たちからは、信じられないような事実である。娘が子供を、まだ生まれたばかりの子を手放すこと・・・。

観てる方には、やはり嫌な感じである。それを少しでも和らげるというかスカッとさせてくれるのが、姑の姉の言葉。

まさしく、

「持てる者の、傲慢。」「子供の情緒が育つのは母親のそばにいること。」「母乳をしらないなんて・・・。」(これは、母親を知らないの代名詞的表現だと思う。)

観てる方がふと思いたくなるようなこと、誰かにいってもらいたいことを言ってくれるので・・・。やはりそうだよね~と。

慰めの言葉はほかにもあって、元嫁ぎ先をしっているお店の人が、「セレブの子供は離婚が多いから・・・。」と。

ちょっと、母親の愛情というのが、お金に勝った感が否めないのを、世間で言われてる絶対的な母親の愛情がどっか行った感がしてるのを、それは特殊なのよやはり・・・と、あくまで別世界を強調することで、おさまるところがあるように感じた。